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第5章 サプライズ

「ユイ貰った。だからなにも要らない。」
「────っ！」



き、君はまたベタなことを…！
でもそれがサマになってるから恐ろしい。

あと耳元で囁かないで…。
心臓持たない…。

顔を真っ赤にして白馬くんの方を向くと、
彼は心底優しい表情で私を見ていた。


…こんな白馬くん知らない。


何も言えず固まっていると、
彼は私の頬に手を当て、
更に追い詰めるように爆弾発言をした。



「ねぇユイ、一緒にお風呂入ろ。」



…もうダメ。真面目に心臓が壊れてしまう。
しかも甘い声で囁かないでよ。

こんなの不可抗力だ。
勝手に身体が期待して疼く。


気づけば私は、
コクリと素直に顔を頷かせていた。