この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第6章 会社の同僚「蛇塚さん」


そうだよね、やっぱり失望しちゃうよね…。


「あの、蛇塚さ……」


彼女になにか言葉をかけようと
恐る恐る口を開いた、

その時。



────ガバッ!

「ユイさんお願いしますわ!!黒哉様のお宝写真を私に分けて頂けないかしら!?」
「…はい?!」

突如彼女に土下座をかまされた。
まさかの展開に頭が追いつかない。


「えっ、あの、蛇塚さん?!とりあえず土下座やめよ?!」
「わたくし黒哉様のお宝写真がどうしても必要なの!毎日の潤いに!潤いにっ!!」


ものすごい勢いで懇願される。
蛇塚さんて実はかなり変わった人なのかな。
毎日の潤いに白馬くんって相当だよ…。

必死に土下座をする彼女の前にしゃがみ込み、
とにかく身体を起こさせる。


「わかった。わかったから、まず起きよう蛇塚さん?」
「え?ええ…ごめんなさい。少々取り乱しましたわ…。」


彼女は巻かれた髪を耳にかけ、
私の手を借りながらおずおずと立ち上がる。

もしこれがフィクションの物語だったら。
この場合、蛇塚さんが彼と別れるよう全力で仕掛けてくるけど、これ違うね。

直感的に思う。
蛇塚さんただの良い人だ。(真顔)


「うんと、写真の前にまず聞きたいんだけど。どうして白馬くんと付き合ってるって分かったの?」

いくら白馬くんが会社で危ない行動を取ってるといっても、
あのポーカーフェイスに長けてる彼だ。
周りはまず気付かない。

それに蛇塚さんは部署が違うから
気付けるはずもないのに。


すると、彼女は「あぁ!」と頷き、
柔らかく微笑みながら告げた。

「前の土曜日に、お二人がお買い物してらっしゃる姿をお見かけしたの。距離感が違うもの。お付き合いなさってるってすぐに勘付いたわ!」


あ、あれか〜!
フリがゲームセンターに駆け込んで、
まさかの二人きりにさせられたやつだ。

そっか、蛇塚さんはそれを見てたんだ。
あの時はまだ付き合ってなかったけど。


「なるほど、分かった。でも私、写真持ってないから撮れ次第送る感じで大丈夫?あと出来れば、お付き合いしてることは内密で…。」
 
手を合わせながらそう言うと、彼女はパアッと目を輝かせた。

「ええもちろん!ありがとうユイさん、心から感謝しますわ!」


心底嬉しそうに笑う彼女。
可愛い。女の私でも惚れそう。

/269ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ