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第4章 「性行為奨励、生殖推進」型性教育

　　「その４　いろいろな体位　その１　バック。
　体位には正常位、騎上位、後背位の三体位を基本に様々な組み合わせがあります。さらに様々な組み合わせの変化も楽しみましょう。二人が協力し合いイマジネーションを働かせるのが気持ちよくなれるコツです」

　次第に興奮した蒼井の声がかすれてきた。

　すると霧島が手を突いて尻を挙げ、背後から三村の反り返ったペニスが挿入されていく。
　その様子が影絵に鮮明に映し出されたのだ。

　「スゲー」と男性陣から歓声が上がった。

　「いきなりバックか」
　「当然だろう。重なり合う正常位は影絵に向かないからね」
　「騎上位はどう」
　「騎上位も女性しか目立たない」
　「なるほど、考え抜かれた演出だ」

　観客席からは感嘆の声が騒々しい。
　そのとき、影絵の三村の腰が前後に動き始めた。　
　三村の腰が勢いを増し、霧島の尻に当たってパンパンと音を立てた。

　「スゲー本番だ」
　「さすが普段から仲のいい二人は違うなあ」

　影絵の乳房が揺れている。
　
　するとナレーター蒼井があわてた。
　
　「ダメ、まだよ、まだ。ピストン運動はその５よ」
　
　その声にあわせて霧島の嬌声が上がった。

　「あ～ん、あ～ん、ま～だ～、だ～め～」

　その嬌声を聞くと、蒼井が機転を利かせ、影絵にナレーションを合わせた。