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哀色夜伽草紙
第4章 2人のカンケイ
長い指がするすると上がって胸に触れ、身体がビクリと反応する。

「や……めて……」

「何を?」

羽田くんの声が甘く吐息と共に耳許をくすぐると、ビクンと身体が跳ねて、力が緩みその隙に顔を後ろに向けられた。

ガラス玉のように澄んだ目が私を覗き込んでいる。

「触らないで……」

「そう言う割に気持ちよさそうな顔してるけど?」


どきりとする。

違う、私はそんなっ……ハシタナくない。

「そんなこと……ナっ…んっ」

また手が胸に触れ、今度は服の上から頂きを指で弾かれた。

「やめ……て」

恐怖でなのか、脚がガクガクと震えた。

怖い、でも触れられて嫌な感じがしないのは……私がおかしいの?

「……いいですよ?止めましょう、無理強いは趣味じゃない」

何を今更……と思ったが、羽田くんはゆっくりと私を離すと、落ちたファイルを拾い上げた。

「ではさっさと片付けていきましょう」

「……ん……」

もう何も言えず、自分の身体をぎゅっと抱きしめてから棚を指差して仕事を全うしようとした。

奮い立たせなきゃ、脚を動かさなきゃ。

息を深く吐き出すと、羽田くんが頭を下げた。

「怖がらせてごめん……」

「大丈夫……よ」

謝るくらいならはじめからしないで欲しかった。

羽田くんの目は怖かった、びっくりした、けれど、羽田くんに触れられて悪寒などはなくて、むしろ……

「でもカンジてたよね?」

「ませんっ!」

頭にきて勢い良くバンッと羽田くんの背中を叩いたけれど……いいえ、そうね、図星だった。








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