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哀色夜伽草紙
第6章 怖がりのキミ
(あたたた…)
昨日執拗に壱くんに求められて、翌朝は少々身体が痛かった。
震えが止まらない壱くんを愛するのが精一杯で、自分のことを二の次にしてしまったから仕方ないが、かなり無理をした気がする。
痛みに体中がギシギシと音を立てるようだった。
それでも仕事は無くならないので腰を庇いつつ仕事をする。
なんとか午前中を終えて昼休み間近に課長と帯同の外回りから帰ってきた羽田くんが目を丸くして近付いてきた。
「大丈夫ですか、笹木さん」
「え?大丈夫ですよ」
やはり痛そうに見えてしまうのか。
腰が痛いだなんて言ったらまた揶揄われそうだからそこは誤魔化してしまおうと思っていると
「フラフラしてませんか?」
「顔が妙に真っ赤だぞ、まさか熱か?」
羽田くんと井坂課長に次々に指摘された。
「ん?え……いえ熱とかではないと思います」
でも言われてみれば熱い気もする。と、医務室へ行って体温を計ると38.5℃だった。
「あれ……」
身体が痛いのはまさか熱のせいもあるの?と思っていると、医務室へ井坂課長がきた。
「どうだった?」
聞かれたので体温を告げると頭をポリポリと掻いた。
「しゃーねーな、帰れ。悪くなるといけないし、壱に連絡して迎えに来てもらえよ、居るんだろ家に」
「いえ、今日はたぶん取材で外出してます」
確か今朝そんなことを言っていたはずだ。でも一人でタクシーで帰ることだって出来るし大丈夫だ。
「タクシーで帰ります」
「それがいいかもな……荷物取ってきてやるからそこで待ってろよ」
「ありがとう御座います」
ありがたくその通りにしてもらった。
医務室の椅子に腰掛けていると、発熱を自覚したからか身体がボッーっとしてきて、動き回るのが無理そうだった。
熱だなんて……昨日の疲れだろうか?情けない。
ぼんやりとしながら井坂課長を待っていると目の前がぐるぐるとしてきて、耐えきれずに椅子に凭れて目を瞑った。
昨日執拗に壱くんに求められて、翌朝は少々身体が痛かった。
震えが止まらない壱くんを愛するのが精一杯で、自分のことを二の次にしてしまったから仕方ないが、かなり無理をした気がする。
痛みに体中がギシギシと音を立てるようだった。
それでも仕事は無くならないので腰を庇いつつ仕事をする。
なんとか午前中を終えて昼休み間近に課長と帯同の外回りから帰ってきた羽田くんが目を丸くして近付いてきた。
「大丈夫ですか、笹木さん」
「え?大丈夫ですよ」
やはり痛そうに見えてしまうのか。
腰が痛いだなんて言ったらまた揶揄われそうだからそこは誤魔化してしまおうと思っていると
「フラフラしてませんか?」
「顔が妙に真っ赤だぞ、まさか熱か?」
羽田くんと井坂課長に次々に指摘された。
「ん?え……いえ熱とかではないと思います」
でも言われてみれば熱い気もする。と、医務室へ行って体温を計ると38.5℃だった。
「あれ……」
身体が痛いのはまさか熱のせいもあるの?と思っていると、医務室へ井坂課長がきた。
「どうだった?」
聞かれたので体温を告げると頭をポリポリと掻いた。
「しゃーねーな、帰れ。悪くなるといけないし、壱に連絡して迎えに来てもらえよ、居るんだろ家に」
「いえ、今日はたぶん取材で外出してます」
確か今朝そんなことを言っていたはずだ。でも一人でタクシーで帰ることだって出来るし大丈夫だ。
「タクシーで帰ります」
「それがいいかもな……荷物取ってきてやるからそこで待ってろよ」
「ありがとう御座います」
ありがたくその通りにしてもらった。
医務室の椅子に腰掛けていると、発熱を自覚したからか身体がボッーっとしてきて、動き回るのが無理そうだった。
熱だなんて……昨日の疲れだろうか?情けない。
ぼんやりとしながら井坂課長を待っていると目の前がぐるぐるとしてきて、耐えきれずに椅子に凭れて目を瞑った。