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淫戯日記・恵子 ~続けてもいいですか~
第7章 再会
 掲示板を見ても、知る名前は無かった。耀司も、ワタルも、どこにもその名は無い。そもそも、殆どの書き込みは男性によるものらしく、内容も本当なのか願望なのかわからない過激なものだ。当てにならない…、ぼんやりとそんなことを考えていると、ふと思い出した。耀司のハンドルネーム。
 正しくは、今度からこの名前で書きますね、と恵子へメールでのやり取りの別れ際に記した言葉があったはずだ…。
 メールを開く。読み返し耀司の言葉がすこし懐かしかった。たぶん彼はもう、このメールには返事をくれない。何度かメールしてみたが、全く返事は来なかった。捕まってるんじゃなければいいけど…、そんなことも思ったりした。
 何通目かのメールの中にあった彼の言葉は、『今度からイケメン、で投稿しますね。』だった。
 なにがイケメンよ、と独り頬を緩ませる恵子。その言葉は恵子が最初の「よーよ」の掲示板の書き込みに返した言葉の一節『ちょっと背の高いイケメン』から来ている。私がそう言ったからって…。
 どうせ、見てないんだろうし…と、恵子は掲示板に彼にだけ分かる暗号を書いてみることにした。
 次の土曜日、深夜の電車を利用することを短い文で記した内容で、そこで『イケメンさんを探しています』・・・と書いたスレッドを立てた。
 それから二日の間、掲示板は放置した。土曜日がやってきた。目的の駅へ向かう車内で掲示板をはじめて開くと、いくつかのコメントが並んでいた。想像通り。いつも同じだ。服装や特徴を特定しようとする質問が全部で七つ。ハンドルネームにイケメンを使う人はついに現れなかった。
 結構ヒントを出しているのに・・・、独り心の中だけでつぶやく。
 今日の服装は、宥倫に似た薄手のワンピースを選んだ。色は紺。大きな花柄でオープンショルダー・・・袖はあるが肩には二本のストラップ。つまりキャミソールワンピースに袖をつけたような露出度の高い形で、肩も胸元も大きく開いている。自分の顔の位置から胸を覗き込むと、上乳房が半分くらい露出しているんじゃないか、というセクシーさだ。
 その上ブラは着けない。パンティはピンクと紫のハーフバックのオープンクロッチショーツ。センターのスリットは前後にやや深め。いつものようにヌードベージュのサスペンダーストッキングを下にはいた。
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