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淫戯日記・恵子 ~続けてもいいですか~
第7章 再会
 電車が動き出すと、その想像は現実になった。男はやはり動いた。脇の下から手を伸ばす。恵子の乳房に触れた。あの電車でこの時間が混むことを知らせてくれた彼とはどうやら遭遇しなさそうだが、彼の情報は正しかった。より正確に言うならば、この時間の電車は単に『混む』のではなく痴漢されてしまうような混み方だ、というべきかもしれない。
 乳房を触る男の手は、やがて恵子の乳首を弄び始めた。一番感じる乳首の先端に何度も何度も刺激を加える。ビクン、ビクンと反応してしまう恵子。宥倫の手を握った指先に力が入る。
 見つめ合いながら、加速してゆく列車。
 見つめ合いながら、男に乳首を弄ばれる恵子。恵子の感度も加速する。
 時々耐え切れずに目を半開きにし眉間に軽く皺を作る。その目を見つめる宥倫もまた、表情が時折曇る。宥倫にもいくつもの手が伸びていた。唇を舐め、かるく下唇を噛む宥倫。
 その宥倫の目を半開きの目で見つめる恵子。
 見つめ合いながら、二人の鼓動が早くなる。
 見つめ合いながら、二人の呼吸が荒くなる。

 指を絡めた手を二人の胸の前にささげる。ぎゅっと握った二人の手。
 手の自由を奪いあった二人の身体を、何本もの手が襲う。

 互いの手の平をぴったりと合わせ、その指を絡ませて・・・。
 二人を乗せた電車は、ゆっくりと副都心の巨大なターミナル駅を後にした。

 満員の乗客を乗せた大きな光の固まりが、今、深夜の大都会に現れる、都市の光が作り出す星空の世界へと轟音とともに吸い込まれていく。やがてそれは、小さな小さな星の光のひとつに同化し、やがて区別もつかなくなった。
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