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淫戯日記・恵子 ~続けてもいいですか~
第2章 駅にて
 いちばん端の八番線からコンコースに降りたので人の流れは自ずとみな左に折れた。乗り換えるお客がほとんどという駅。恵子は流れのままに改札の横を通りすぎ、目的のトイレの前までやってこられた。女子トイレには既に並んで待つ列が出来ていて、最後尾のひとりがコンコースの通路にはみ出していた。二十代、花柄の白地の膝上スカート、いやよく見ればワンピースだった。丈が短く脚を出しすぎなのではと、感じられたが、それがワンピースだと分かると少しだけ同情できた。痩せポチのくせに自分より少しだけ背が高い。スカートだったら自分も欲しい生地だ。ワンピースのサイズだとどうしても寸足らずになってしまうのだろう。
 彼女の後ろに並び、恵子はそんなことを観察していた。その間にもトイレの順番を待つ列は三人分進んでいた。ここまで来れば、コンコースから直接視認するのは難しい。まだその辺で待ち伏せているのだとしたら、よほど目立つことだろう。後ろを振り返ってみた。恵子の後ろに並んでトイレを待つ別の娘と目が合い、そのまま辺りを窺うことを諦めて、バッグからスマホを取り出すことにした。
 あんなに激しくもみくちゃにされてしまった。あの電車の車内で。
 とにかく早く確認したかった。何を?よく分からないが、きれいしなくちゃ、とそんな事を考えていた。汗でメイクも台無しだろう。
 何よりいちど座りたかった。
 花柄ワンピースの娘が手前から二番目の個室に収まる。恵子はスマホをバッグに戻した。ほどなくいちばん奥の個室からスキニーパンツの若い女が現れた。
 いちばん奥。
 少しだけ思考が乱れた。
 出てきた女とすれ違い、その個室に入る。くるりと百八十度向きを変え静かに錠をかける。そしてもう一度向きを変え、ペーパーの配置を確かめると二巻き手に取り便座を拭って無造作に便器に投げ入れた。
 スカートの両脇から大腿に手を差し入れパンティの左右の縁の感触を確認すると膝まで引き下ろした。
 その手をスカートの内側に戻すと手と肘の内側を使ってスカートの後ろ側をたくしあげ、肘と腰骨の間に挟みこんで音を立てないよう便座に臀部を預けた。
 膝から力が抜けていく。
 両方の手のひらを左右の膝の上にあてがってみた。もう、小刻みな震えのようなものは感じ取れなかったが、さっきまでの車内での恵子の膝は立っているのもやっとだったはずだ。
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