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第8章 中沢ミドリのこと
 夏休みになった。
 暑い夜が続いている。ミドリの自宅は電気街の一角にある4階建ての複合ビルである。1階と2階はビデオボックス、通称DVD試写室である。

 通りに面した正面はその店の玄関のみで、3階4階の利用者は裏玄関から入るようになっている。
 ミドリは薄暗い階段をゆっくり上がっていく。エレベータはなかった。

 3階には2件のオフィスが入っていて、通販で健康器具を売る会社、それと介護支援事業所だと大家さんからは聞いている。が、日曜日は1日中閉まっているし、平日も夜の8時に帰ってきても人気はなかった。

 4階には4世帯の住居があり、階段をはさんで左側1軒目がミドリの住居だ。その隣には飲み屋を経営している70過ぎのばあさんが独り暮らしをしている。帰りはいつも夜中2時過ぎだ。
 階段右側1軒目は歳の離れた夫婦が住んでいる。奥の住居はビルのオーナーが使っていて、ごくたまに日曜日にデスクや冷蔵庫などを出し入れしている。倉庫として使っているようだ。 
 このようなことだから、ほとんど誰とも顔を合わせることがなかった。

 ミドリは4階に上がると、チラリと夫婦者の部屋に目をやる。もう帰ってるかしら、それともまだか。
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