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我儘ぶりっこのナツキは可愛すぎる
第3章 3転
「来いっていうからきたよ」

私の口が開いた。

暫くの沈黙。

私は急いで持っていたタオルを腰に巻き、岩かげから湯船の見える位置に進んでいった。

彼女は、首まで湯船に浸かって、こちらを凝視している。

「びっくりした?」

笑いもせずに、私は言い放った。

相手に隙を与える間もなく、立て続けに話す。

「来いっていうからきたよ」

彼女は、全く動かない。

私は、湯船の端からゆっくりと体を浸からせていく。

「離れてると話にくいだろう。一緒の風呂に入ってる方が、お互いの顔が見れていいじゃん」

私は完全に体を湯船に浸からせて、彼女の方を見た。

「なんか話せよ。今度はそっちがだんまりかい?」

「あ~丁度いいお湯だねえ」

タオルを頭に乗せながら、私は首まで浸かった。

彼女は持っていたタオルを自分の胸に引き寄せると、両足を体に折り曲げるようにくっつけた。

彼女の髪は洗い立てで、黒く艶を帯びている。

「そんなに硬くならなくても・・・体は、もう洗っちゃたんだ?」

じっと私を見る彼女の目からは、私がどういう行動にでるのか、そして自分はどうしたらいいのかを、頭の中で巡らせているのがわかる。

私は、行動にでた。

彼女の目を見つめたまま、泳ぐように近づいた。

彼女は、四肢を体に一層ぎゅうとくっつけて、防御の体勢をとる。

構わずに彼女の眼前まで私は進むと、そこで動きをやめ

「あのさ、足をマッサージしてくれない」

と両足を彼女の前に突き出す。

「温泉といえば、マッサージでしょ。湯船の中で揉んでもらうのは、超気持ちいいんだよなあ」

間近で見る彼女の体は、桃に色づき滑らかそうだった。

私は、いつ飛び掛かってもおかしくない中、極細の理性で、ようやく自分の体を彼女の横に移動させた。

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