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第4章 館内

「お疲れのことでしょう。さあこちらへ、お掛け下さいませ」

ロビーの応接ソファーへ、○実は案内される。
ソファーは、ぶ厚い革に極太の鋲が打ち込まれたチェスターフィールド。
はた見ればボンテージの意匠。エロビデオのスタジオセットに、よくあるあのソファー。

○実がそこに腰掛けると、男は近くのウォーターサーバーから水をグラスに汲んで戻ってきた。

ウォーターサーバーには湧水（冷）、湧水（温）と記されたボタンが見える。

白黒斑模様のテーブル越しに、男のトークタイムが始まる。