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第95章 謝絶

『自然摂理の園』

仰々しい石碑が手前にあって、その先の硝子張りの内部には、いかにも成金が趣味にする無駄な調度品が図々しく陳列してある。

ご大層に……
この建物の前にたどり着いた○雄は満遍なく見渡しながら、車寄せから玄関先へ進んでゆく。

外側の自動扉は開いたものの、樫の木で作られた内扉のオートロックは開かない。

周囲は透明のバリアにすっかり閉ざされていた。