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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第13章 付き合ってみる?

……あぁ、俺が奏多の変化に気づいてしまったから、こんな話になったのか。抱かれれば抱かれるほど、芽吹き開花する奏多。それくらい俺でも感じ取れたさ、聖には言わなかったがな。

「それで追いついたの?」
「さぁな。これから奏多が俺と聖を見て考えればいい」
「分かるかな?」
「分かるさ奏多なら。それにしても質問責めだな」
「そんなつもりじゃ……」
「今は俺に抱かれてんだろ。俺だけを見ろよ奏多」
「あ……ごめんなさ……ンッッ!」

悪戯心を出して両乳首を指で摘めば、途端に奏多の背が反り返る。余韻はそう簡単に抜けるものじゃない。そういう俺も、スラックスの中で痛いくらいには勃っているんだ。

「間を与えたのが悪かったか? それなら絶え間なく快感をやればいい。俺しか見えないように」
「ちがっ……あぁん、巽さん」
「体は違わないと言っている」
「それっ! ンッ ンッ 」

摘まんだ乳首を転がしたり、時々摘まみ上げたりと緩急をつけて責めてやれば、奏多は甘い声を出して喘ぎ出す。
なにも知らなかったのに、快楽に敏感な奏多の体。
俺としても、このほうが嬉しいと感じる。そうだ、こんなことを思うこと自体が初めてなんだ。今まではただ闇雲に女を抱いていた俺が、共に感じたいと切実に思うのが奏多という存在。

「そろそろ俺のほうが我慢出来そうにない。……布団に行かないか?」
「……はい……」

素直に頷く奏多が愛しく、先ほどの庭のように、俺が手を引き奏多を布団まで導いてゆく。

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