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喪服奴隷・七菜
第3章 屈辱の仕掛け
初七日が何事もなくすみ、妹の香織は東京に戻っていった。
あれから省吾はなにも仕掛けてはこなかった。
しかし今日、喪が明けたということでスーパーに出てくるように言われているのだ。
出かける前にシャワーを浴び、何を着ていくか迷ったが
黒のスラックスパンツに白のカチッとしたブラウス
濃紺の薄手のブラウスを身に着けると
軽くパウダーを当てただけで、すっぴんに近い化粧で家を出る。
自然と足取りは重くなる。
省吾の言いなりになるつもりは全くないが
あんな写真を撮られていれば逆らうことは難しい。
実家に戻ることも叶わないなら、せいぜいレジ係でもやるしかないかも。
そんな思いが頭をよぎる。

朝から夏の日差しは強く、ブラウスの中が汗ばんでくる。
スーパーの裏に回って従業員通路を通って2階に上がっていく。
ちょうど開店時間と重なり、従業員は店頭に出ているのか、誰とも出会わなかった。
「店長室」と看板がかかった部屋の前に立つ。
ついこの間までは夫がここで取引先に電話をかけ、明日の戦略を練り
店を引っ張っていたのかと思うと
胸の奥がキュッと締め付けられる思いがする。
ノックをすると省吾の野太い声が奥から聞こえてくる。「おう 入れ!」

『失礼します。お義兄さん、本日はどのようなご用件でしょうか?』
なるべく早く話を済ませたい気持ちが、ドアを背にしたまま
前に進んでいけない表れとなっている。
「よく来たな、七菜さん。
そんなところに突っ立てないでこのソファーに座りなさい。
立ち話もなんだし、それに今日からこの部屋の主は七菜さんだ」
進められるまま仕方なくソファーに浅く腰を下ろした七菜だが
『そんな話はお受けできません。私には荷が重すぎます。
もしお手伝いするなら、普通の仕事をやらせてください』
と、断りを入れようとする。

すると「七菜、お前はもう俺に逆らうことは許されないのだぞ。
工藤 七菜は工藤家の人間だ。総領の俺に従っていればいいんだ。
なぁにスーパーのことは副店長の蛇沢に任せておけばいい。
奴は俺の子飼いだから、困ったことがあれば俺に相談してくる。心配はするな。
七菜はこのスーパーのお飾り店長でいてくれるだけでいいんだ」
有無を言わせぬ口調で言い放つ。
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