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第9章 第９話

「ビャァァァァァァァァァァァ!!ビャァァァァァァァァァァァ!!ママァーーーーーーーーーーー!!ママァーーーーーーーーーーー!!ママァーーーーーーーーーーー!!」

あやねは恐ろしい目付きであやのに出刃包丁を向けてこうつぶやいていました。

「ふざけんなよ…ふざけんなよ…あんたはアタシのことをグロウしたのだから…そんなにママのもとにゆきたいんだったら…逝かせて(ゆかせて)あげるわよ…」

あやねは、力をこめてあやのを出刃包丁で刺して殺してしまいました。

そしてあやねは、家の物置に保管されていました灯油を床にまいて、マッチで火を放ちました。

(ゴオー!!ゴオー!!)

あやねは、火を放った後に無言で家から出ましてフラフラと歩いて行きました。

あやねは、旧道の細い道路をとぼとぼと歩いていましたが、遠くで中央消防署のスピーカーからものすごく恐ろしいブザーが鳴り響いていたのを聞いたので、恐ろしくなってしまいました。

(ブーッ!!ブーッ!!ブーッ!!ブーッ!!ブーッ!!ブーッ!!)

続いて、消防団の詰所のハンショウの音と消防自動車のけたたましいサイレンが鳴り響いていました。

(カンカンカンカンカンカンカンカンカン!!ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー!!)

南鳥生町にありますなおとの実家は、激しい炎で燃え上がっていました。

キンリンの住民のみなさまの悲鳴が響いている中で、消防団と中央消防署の消防隊員による懸命の消火活動が行われていました。

その頃、あやねはフラフラとした足取りで細い道路を通りまして、竜登川(りゅうとがわ)沿いの通りに出ましたが、その時に後ろから走ってきた乗用車にはねられて川に墜ちて沈んでしまいました。

(キーーーーーーーーーーッ!!ドスーン!!ドボーン!!ブクブクブクブク…)

あやねは、川に墜ちて沈んでしまった後にそのまま行方不明になってしまいました。

そして、恐ろしい悲劇はクライマックスを迎えました。