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さすがに無理やろ
第9章 友達からの脱却

それから俺は
青山さんに背を向けて座り直し
イヤフォンで耳を塞いだ

そんな俺の肩を
青山さんがチョンチョンとつつくまで
意外にも時間はかからず
俺はまだ一曲目を聴いてる途中やった

「もう?」

「はい」

「で?」

「あの…」

「うん」

「…よろしくお願いします」

「うわーよかったぁー」

あまりにも早い葵ちゃんとのやり取りに
アカンかも…と思うてた俺は
思わず
そう言いながら空を見上げ
そしてすぐ我に帰ると
青山さんを見つめ直した

「ごめん。
アカン思うてたから
つい大声出してもうた。
葵ちゃん賛成してくれたんや」

「あ…はい」

恋人みたいに言うてんのに
青山さんは
相変わらず敬語やった
けど、まぁええか…
それはそれで

「葵ちゃんに感謝やな。
よし、ほなもう恋人な?
あ、ちゃうな
恋人みたいにな?」

「…はい」

「そうは言うても
どうしたらええか分からへんな」

「そうですね」

「あ、けど青山さんは
俺とおるとこ会社の人とかに
見られたないんよな?」

「…すみません」

「ええよええよ。
社内恋愛がややこしいことは
俺もよう分かってるし。
ほな…会うんは
村瀬やこの公園でもええけど
他は部屋で会うか?
青山さんの部屋がアカンかったら
俺の部屋でかまへんし」

「そう…ですね…」

「もう恋人なんやから
遠慮なしでなんでも言いや?
やっぱり男の家が嫌とか
男を家に上げるのは嫌やとか。
ホンマの青山さんになるんが目的なんやから」

「あ…はい……
すみません
すぐに答えられなくて…
これが…私なんです」

なるほど

こんな感じがホンマやったら
会社ではえらい無理してんねんな…
そりゃ倒れるほど疲れる訳や

「気にせんでええよ。
俺、気は長いねん。
ほな、歩きながら考えよか」

「はい」

「まだ時間早いしなぁ…
どっちかの部屋で
俺はお茶でもしたいねんけど。
せや、青山さんの家まで行ってみて
そんで
俺の部屋の方がええ思うたら
俺の部屋に来てもええ。
どっちもダメやったら…」

「だったら?」

「ホテルやな」

「え…」

「あはは。
まぁ、ゆっくり歩きながら考えたらええ。
さ、行こ」

そう言って
青山さんに左手を差し出すと
青山さんは俺の手の上に
そっと右手を置いた
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