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さすがに無理やろ
第17章 おそらく最終章
その日はもちろん
ユリと二人で帰宅

電車を降りて
駅を出たあたりから
ずっと手を繋いだままで
エレベーターで
二人きりになると
どちらともなく
唇を重ねた

俺もユリも
部屋まで待たれへんかったんや

そして
なんとか一日を終えたユリは
靴を脱ぐと同時に
「ごめんね」
って俺に抱きつき
俺は
そんなユリを抱き上げて
ゆっくりとベットに寝かせた

『ごめんね』の意味は
分からへん

けど
かなり疲れてる感じのユリを
とにかく癒やしてやりたい

「疲れたやろ」

そう言って
俺はベットの脇に腰を下ろし
寝転んでるユリの髪を撫でると
ユリは
俺の腕を掴んで
つぶやいた

「隣に…」

「わかった」

スーツの上着を脱ぎ
ユリの隣に添い寝をして
優しく抱きしめると
ユリは
「はぁ…」
って息を吐きながら
俺に抱きついた

チャージや

相当な燃料不足

こんなんで
明日から大丈夫なんやろうか…
何年も偽って働いてきたし
目立たんように
生きてきたんやろう
せやから
今日は相当きつかったとは思う

そんなユリに
『普通』にすることは
さすがに無理なんやろうか…

「新飼さんが…」

「ん?」

「居てくれて良かった…」

「そおか?」

「新飼さんがいなかったら
午前中でゲームオーバーしてた」

「ゲームオーバーも
悪ないで?」

「……」

「新しいゲームすればええし」

「……」

「ゲームなんか
途中で辞めたってかまへんのやから」

そう言って
ユリをぎゅーって抱きしめると
「明日、休んでもいい?」
と、ユリが囁いた
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