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さすがに無理やろ
第9章 友達からの脱却

メールの内容は
居酒屋村瀬に場所が決まったことと
現地集合ということ
それから
酔って心配をかけたことを
かなり丁寧にあやまっていた

そんな気にせんでええのに

そしてその翌日、約束の時間
ほんまは家まで迎えに行きたかったけど
俺は青山さんの指示通り
一人で村瀬の暖簾をくぐった

「いらっしゃいませ。
お待ちしてました」

早速現れたのは
青山さんの友達や

「こんばんは。
今日はよろしくお願いします」

「こちらこそ。
もうユリさん来てますよ」

「え?」

カウンターに
青山さんの姿はなく
思わず聞き返すと
青山さんの友人は
店の奥に視線を送った

「今日は奥の部屋で」

「あ、なるほど」

せやな
誰にも見られたないねんから

「あの、新飼さん」

「はい」

「先日は失礼いたしました」

「あー、ええよ。
もう気にしてへんから」

「ありがとうございます。
それで、そのことユリさんには
内緒でお願いしたいのですが…」

言わんかって良かった
言うにしても
言いづらかったけどな

「分かりました。
言うつもりなかったけど
どう説明したらええのかも
分からんままやってん」

「…良かった。
こんなことバレたら
ユリさんに叱られちゃうので」

ん?叱られる?

「あ、すみません。
ユリさんお待ちですから
こちらに…」

叱られる
という言葉が気になったけど
俺はその言葉を流したまま
準備された席へと向かった

すると
奥の部屋というのは
小さな個室で
4人でもギリギリ入れる程度の部屋だった
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