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幼馴染と、そして先生と
第10章 迸る青い欲望
 お風呂から上がると、和義は寝室に案内された。美香子は、下着姿ではなく、先程までの軽装に戻っていた。
「私もシャワー浴びてくるから、有田君は少しここで待っていてね」
 そう言い残すと、美香子は静かに消えていく。
 寝室で一人残された和義は、悶々とした気分のまま、ベッドの上に横になった。
 美香子の寝室は、8畳くらいの大きさで、シンプルなベッドが中央に置かれ、後はタンスやら、クローゼットやらがあるだけで、全体的にシンプルに片付いている。
 ベッドの上で横になりながら、和義は期待感でいっぱいになる。
(俺、先生とセックスできるかもしれない)
 それは、堪らない喜びであった。
 憧れの美香子とセックスができるのだから、嬉しくないわけがない。妄想の中でしか犯したことのなかった存在を、生で抱けるのである。和義はにんまりとしながら、頭をボウッとさせた。
 今、自分は美香子のベッドの上で横になっている。
 改めて考えると、いつもここで美香子が眠っているのである。ふと、枕に顔を押し付ける。そして、どんな匂いがするのか嗅いでみる。全く異臭はしない。むしろ、ふんわりとしたいい香りがする。
 恐らく、和義が今日来るから、洗濯をしたのであろう。清潔な香りが漂っている。そう言えば、シーツもパリッとしていて気持ちがいいし、いつも自分が寝ている布団とは大違いである。
(早く来ないかな……、先生)
 待ち焦がれる和義。
 待っている間の時間は長い。
 時間にして、20分ほど経った時、美香子がシャワーから上がってきたようである。髪も乾かし、バスタオルを体に巻いたスタイルで現れた。
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