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幼馴染と、そして先生と
第14章 幼馴染と先生
 週末――。
 今日は、学校は休みである。和義は自宅でまったりとしていた。一人暮らしを始め、一週間が経とうとしている。父を喪い、一時期はどうなるかと思っていたが、何とかやっていけそうである。寂しい気持ちはあるものの、嬉しい出来事もたくさんあった。
 それは、もちろん由美や美香子とのセックスである。あれだけ気持ちのいい体験は、頻繁に経験できるものではない。できるのであれば、毎日でもしたかったが、根が引っ込み思案である和義は、由美や美香子に切り出せずにいた。
(はぁ、セックスがしたいなぁ)
 そんな風に、気持ちは高鳴っていく。
 ここ一週間で、二人の女性と、交わってしまっている。それまで童貞で、彼女もいなかったのに、大きな進歩である。どちらの女性が良かったか? ふと、そんな風に考える。しかし、答えは出ない。何しろ、両方気持ちよかったのだから……。
「由美もよかったし、先生も最高だった」
 思い出すと、思わず顔がにやけてしまう。
 ただ、今は一人である。この週末、特に予定はない。以前、美香子とセックスした時、いずれ何かあると仄めかされていたのであるが、今のところ、何の進展もない。一体、美香子は何を考えているのであろうか? 気になるのはそればかりである。
(何食べようか……)
 時刻を見ると、昼の1時を回っていた。休みだったから、11時くらいまでゴロゴロして過ごしていた。面倒であったため、今のところ食事はまだである。ただ、そろそろお腹も空てくる。定期的に由美が総菜を作ってくれるが、それは昨日の晩に食べてしまっていた。だから、今家には何もない。
(何か、買いに行かないとな……)
 面倒だけど、自分でやるしかないのだ。一人暮らしというのは、気楽な面もあるが、面倒な一面もあるのだ。食事だって、自分で作らなければならない。
 その時であった。ふと、来客を告げるインターフォンが鳴り響いた。
(誰だろう……)
 和義は玄関に向かった。
 トビラを開けると、意外な人物が立っている。
 それは、美香子であった。
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