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揺れる世界の秘め事
第10章 秋空のフェスティバル
「え、だって有馬君も友人誘っていいって言ってたし…」
その視線を避けるようにあさっての方向を見やる。

「せっかくの休日なのに」
と呟いて深いため息をリカがつく。

「ご、ごめん…今度何か奢るから!」
「へぇ、じゃぁどこ行くか調べとこ」
ケーキバイキングかなぁ…
と少し機嫌の良くなった姿にホッとする。

彼女は小さい会社の社長専属秘書となったと聞いていた。

「なんか文化祭の朗読劇に参加するんだって。
その時間暇だから友人も誘いな、みたいな」
「へぇ、OBとか?」
「んー、どうだろ。友人が働いてるとは聞いたかな」
「教師か。稼いでんだ。いいねぇ」

そう呟いてにんまりと笑うリカに呆れる。
「傍に社長さんいるんでしょ?
別にお金困らないんじゃないの?」
「んー、まぁ冗談よ。って言ってもなんであんなのが社長なるかねぇ…」

お人よしで疑う事を知らない、
さらには金銭感覚が少しずれた男だと
前ぼやいていた事を思い出す。

『…私がいないと駄目ね、あの男』…とも。
「ふふ、なんだかんだでその人の事…大事なのね?」

その人の事を話すリカはとてもキレイだ。
眩しいと思うほどに。

「まぁね、…見えないけど年上だし。嫌いじゃないわね」

ほんのりと頬を赤くしてくしゃりと笑う彼女。
その笑顔は数秒も持たずに意地の悪いものに変わる。
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