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エロ除霊師のお兄さんに付きまとわれてます。
第1章 もう君を離さない
夕暮れの光が窓から差し込み、舞い上がるほこりを照らす。
それを見上げる私が寝ているのは木のテーブル。直接背中を押し付けているのでちょっと痛い。

首を横に倒すと、明るく脱色した髪の毛が夕陽に透けている。随分毛先が傷んでいるな、と場違いなことを思った。

私に跨がった男が声をかける。

「大丈夫。僕の手を握って?」

彼の顔は逆光でよく見えない。でも、初めて私に話しかけた時と同じ、穏やかで落ち着く声だ。

「チカラを抜いて。もうすぐこんな怖い思いから解放してあげる」

私に選択肢はない。言われるがまま呼吸を整え、少しでも脱力するよう試みた。
健気な私を見て、きっと彼はあの優しい笑顔を浮かべているはず。



――その刹那、男の凶器が一気に私を貫いた。
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