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エロ除霊師のお兄さんに付きまとわれてます。
第2章 決して偶然じゃない
「じゃあね、アキナ。次に会う時はまた昔のように話せるといいな」

そんな台詞が聞こえたような、気がした。
意識を手放す前、男は私に何か囁きかけた。それは記憶を消す呪文だと、薄れゆく視界のなかで男は説明していた。

ところが。理由はわからないが私の記憶ははっきり残っている。
幽霊のせいだという忌まわしい体験も、彼に与えられた鮮やかな快楽も、何もかも。

どうしてこのような事態に巻き込まれたか。数週間経った今も、全て思い出すことができるのだった。
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