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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第7章 それぞれの日々の中で…
綾香はテレビを消しベッドに入ったが先程の殺人鬼に襲われそうなシーンが残像として残り彼女は肩をブルッとふるわせた。

茶髪くんがいてくれたら怖くても続きを見たかもしれない…
なんでラブストーリーだっていうから観たのにまるでホラーじゃない、眠れない…
茶髪くん側にいて……

彼女は初めて自分から中川に電話してみた。
いつも中川からかけてくるので綾香は受け身側であった。

『…綾香です、茶髪くんですか?』
まるで伝言板のよう、初めてかける電話アルアルか。

『…つき合って綾香さんからかけてくるの初めてじゃん、何かあった?』
カサコソと何か閉じる音がするのは電話に集中したいからだろう。

『遅くにごめんね、何してたのかなって…』

『30分勉強して疲れたから漫画読んでた』

『勉強習慣づいたんだね、茶髪くんなら出来るから』

『携帯越しに褒めんなよ、かけてきてくれただけでも嬉しいのに』
ヘヘッと笑う。

『怖かったから…』

『!?…誰に、誰かに何か…宮川…夏樹?今から行くっ、どこ?』
服を着替えるのか音がする。

『??、茶髪くん違うのっ、宮川先輩からは見かけても何もされない、あのテレビで殺人鬼がっ…その…怖くて眠れないの…』

『はぁっ?殺人鬼?テレビ?…アッハッハ、何それ、あははは〜っ……ったくビビらせんな』
服を着替えるような音はとまったようだ。

『なんで怒るの?』

『怒ってねぇし』

『あの…茶髪くんとならホラーでも続き観られるかなって、ハグだけでも…』

側で肩を抱いてぎゅっと安心させて…

『…そう…だよな、弁当食べたらお互い落ち着かねぇし…今までどうりキスしてもいいよな』

『うん…、だけど触るよって前おきで言ってほしいの…』
言葉に出て恥ずかしそうだ。

『綾香ちゃんは本当ウブだな、わかった、キスする胸を触るで了解ね』

綾香ちゃん?
あたし年上なんだけど…

『了解っていうか、あのそれって軽くない?』

『軽いっていうか北中でもやってたぜ、ませた女子は、俺はそういう雰囲気冷めるから友達止まりだったけど』

彼女になりそうな女子いたんだ…
あたし嫉妬ばかり、少し苦しい…

『………』

『…黙るなよ、ウブなのも新鮮だって言ってんの、じゃあまた』

綾香はそれを聞いて余計に眠れそうにないと思った。

弁当の後のいつもの時が始まりそうな会話だった。

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