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女教師にバレリーナにさせられた少年の話
第3章 出会い

母は男性アイドルが好きで、僕を芸能事務所に入れようとするくらい熱心だった時期があった。
僕のほうも容姿に自信があるわけではないけど、男の子らしい服装や髪型があまり好きになれなかった
母の影響もあるけれど、髪を伸ばしたりすることに抵抗は無かった。
「髪もそうだけれど、スタイルがバレエ向きだなと思ってみていました。」
それを聞いたあと、僕は照れくさくなって下を向いてしまった。
(バレエに向いてる?僕が?)
「やめてください。先生ったらお上手なんですから」
そうだ。きっと勧誘のためのリップサービスだろう
「いえいえ。ぱっと見ただけで目を引いたのは本当ですよ。」
先生によると、素質がありそうな子は一目でわかるらしい。
そういえばバレエの本に体型は海外のバレエ学校の入学審査
でも重要な要素だと書いてあったっけ。
「華がありますよ。男性というより女性的な踊りをさせてもいいくらい…」
先生はじっと僕のほうをみて微笑した。
「もう、なんてことおっしゃるんですか!ははは」
母は(よくわからないけど)うれしそうな顔で言った。
僕はといえば、初めてのレッスンの見学での高揚感でいっぱいで
おまけに飛び出した想定外の発言に、頭の中がぐちゃぐちゃになっていた。
しばらくしてセンターレッスンの時間になった。
あいにく塾の時間に重なってしまったので、見学はここまでだった。
「もしご興味がお有りでしたら、またいらしてください。」
「はい!」
おもわず、母が話すより先に言ってしまった。
「ええ。楽しみにしています。」
先生は僕にバレエ風のお辞儀をしてみせてくれた。
その何気ない所作の美しさに僕たち親子は見惚れてしまった。
塾までの電車の中で、翌週から入会手続きと体験レッスンすることが決まった。
僕のほうも容姿に自信があるわけではないけど、男の子らしい服装や髪型があまり好きになれなかった
母の影響もあるけれど、髪を伸ばしたりすることに抵抗は無かった。
「髪もそうだけれど、スタイルがバレエ向きだなと思ってみていました。」
それを聞いたあと、僕は照れくさくなって下を向いてしまった。
(バレエに向いてる?僕が?)
「やめてください。先生ったらお上手なんですから」
そうだ。きっと勧誘のためのリップサービスだろう
「いえいえ。ぱっと見ただけで目を引いたのは本当ですよ。」
先生によると、素質がありそうな子は一目でわかるらしい。
そういえばバレエの本に体型は海外のバレエ学校の入学審査
でも重要な要素だと書いてあったっけ。
「華がありますよ。男性というより女性的な踊りをさせてもいいくらい…」
先生はじっと僕のほうをみて微笑した。
「もう、なんてことおっしゃるんですか!ははは」
母は(よくわからないけど)うれしそうな顔で言った。
僕はといえば、初めてのレッスンの見学での高揚感でいっぱいで
おまけに飛び出した想定外の発言に、頭の中がぐちゃぐちゃになっていた。
しばらくしてセンターレッスンの時間になった。
あいにく塾の時間に重なってしまったので、見学はここまでだった。
「もしご興味がお有りでしたら、またいらしてください。」
「はい!」
おもわず、母が話すより先に言ってしまった。
「ええ。楽しみにしています。」
先生は僕にバレエ風のお辞儀をしてみせてくれた。
その何気ない所作の美しさに僕たち親子は見惚れてしまった。
塾までの電車の中で、翌週から入会手続きと体験レッスンすることが決まった。

