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女教師にバレリーナにさせられた少年の話
第4章 初レッスン

「うん、最初はこれで大丈夫よ。あそこで着替えてもらっていいかな?」
先生は教室の隅にあるパーテションを指差した。
更衣室はあるけれど女の子しか使えないらしく、代わりにこのスペースで着替えてほしいとのことだった。
そこは衣装の一時保管場所になっていて、発表会用のレンタル衣装や段ボールが整理されて置かれていた。
保管場所といっても小学生の男子が入るには十分な広さだった。
先生が気をきかせてくれたのか、「男子荷物置き」と張り紙が貼られた衣装カゴが用意されていた。
着替えの途中、吊るされていた純白のチュチュに目を奪われた。
ただ白いだけでなくてスパンコールがいくつも縫ってあって、キラキラしていた。
バレエの衣装は高額だと本に書いてあったけど、その丁寧で眩い縫製をみたら思わず納得するほかなかった。
(あ、早く着ないと)
僕はハッとして素早く用意していた服に着替え、パーテションを開けた。

