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幸せな家庭の、クチュクチュ妻。
第1章 いずみ
秋も深まり、紅葉シーズンを迎える頃。小春日和の中、土屋聡太は車を走らせる。
今回のアポは、出会い系で繋いでいた主婦だ。駅前で小柄な女性に声をかける。
「いずみさんですか?」
相手の上の名前か、下の名前かは忘れたが、女はいずみと名乗った。
「こんにちは、土屋さんですね」
ごく普通の30代女性、子供が2人いると聞いていたが、生活に疲れ果てている様には見えない。
旦那は車関係の仕事をしていて、三階建のマイホームを持ち、下の子は小3と言っていた。
「行きましょうか」
日産サニーの助手席に女を乗せて、とりあえずファミレスでお茶にする。
こちらとしては、休日の午後に暇を潰せる相手が見つかれば良い。
結婚までは考えていないが、遠距離恋愛の彼女もいる。定期的にセックス出来て、後腐れないのは主婦だろうと聡太は思っていた。
一人暮らしのアパートに、連れ込んでしまえばこちらの物だ。
「旦那とは上手くは行ってるけどね」
早速、家庭内の愚痴が始まる。聞き役に徹して、余計な意見は言わない。
「それは大変だね」
どこにでもありそうな、家庭内のイザコザ。どの主婦も、同じ様な問題を大げさに喋り、一様に自分を正当化する。
「それは、いずみさんの所為じゃない。ご主人も仕事で大変だろうけど、子供さんへの教育は夫婦両方の責任ですからね」
さも、主婦の苦労を知っているかの様に、女達の味方をする聡太。
彼女達が欲しいのは、問題解決の方法でも助言でもない。
愚痴をこぼしている間だけ、共感してくれる人間が欲しいだけだ。共感しているフリだけで良いのだ。
前に出会った主婦もそうだったが「それで何の不満があるのか?」と、首を傾げたくなる様な話ばかりだった。

聡太も、後に結婚して家庭を持つ事になるのだが、女達から学んだ事がある。
それは「女と言うのは、文句を言うために生きているのだ」という事だ。
女は、常に自分の思い通りにしたい。
女は、決して現状に満足しない。必ず相手に改善を要求する。
女は、現状と、現実可能な理想とを比べない。他の誰かに比べて、自分がいかに惨めかを口にする。悲劇のヒロインが好きなのだ。
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