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はじめてでドタバタな夜と、その後のこと
第5章 ベッドの中でも、いつもの二人で?
「ホント、バカなんじゃないの!」
「ご、ごめんなさい!」
やっぱり怒られたか。
だけど、寺井はその後でぽつりと言った。
「そんなの……もう、とっくにだから」
「え?」
そうなの、か……。
一応、僕にも寺井を感じさせることができた。そんな実感があり、素直に嬉しかった。
「じゃあ、そろそろ交代する?」
「交代?」
聞くと、寺井は身体を起こして言う。
「今度は、私がしてあげようかなって」
「な、なにを?」
そう聞きながらも、既に期待感は膨らみつつあった。
そんな僕に対し、寺井は舌をペロっと出して、事も無げに言うのだ。
「舐めてあげるよ」
あっさりとした寺井の態度が、逆にこちらの興奮を煽ってくる。その魅惑的な申し出を前に、僕は慌てた。
「そ、その前に……舐めるとか、普通にすることなの?」
「自分の方は、やっておきながら今更だよね?」
「だ、だけど……」
「してほしくない?」
「そ、そうじゃないけど……」
「じゃあ、いいじゃん。同人誌とかのエッチシーンなら、必須でしょ」
「結局、僕たちの性知識って、そこなんだよね。偏向しすぎてて、不安なんだよなあ……」
「それこそ、今更だから。それより、どうするの――フェラ?」
ふぇら、とかぁ!

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