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いたいけな密室〜二人の処女の調教記録〜
第8章 イきたい
高まるだけ高められて放り出された肉体は、紅潮して汗ばみ、小刻みに震えながら、強い色香を立ちのぼらせていた。

少女が今までずっと放ってきた、青く痛々しい性の匂いとは違う、熟れつつある果実の、強烈な欲の匂い...。

疼きの治まらない己の体に困惑する詠美は、潤んだ瞳を美奈緒に向ける。

眉を寄せて泣きそうに歪むその童顔は、吸い込まれそうに艶めかしく、美奈緒はしばらく言葉を忘れてその顔に見入ってしまった。

「ほーら立って、エイミちゃん。今度はエイミちゃんがカメラマンだよー」

アイナが美奈緒の手からカメラをもぎ取り、詠美に押し付ける。

「はいはい、ミナちゃんはベッドにゴー!」

「は、はい...」

せきたてられてベッドに上がりながら、美奈緒はそっと詠美を振り返る。

詠美はアイナの手を借りて立ち上がり、おぼつかない手付きでカメラを構えたところだった。

「さあ美奈緒、こっちだよ」

桐生に腕を引かれ、美奈緒は視線をベッドへと戻す。

美奈緒を引き寄せながら、しかし男は美奈緒を見てはいなかった。

桐生は詠美がーーー寸止めの毒に侵された少女が熱を持て余しながら必死に立つ様を、じっと見つめていた。

罠にかかった獲物をいたぶる様な、暗い喜びを宿した瞳で。





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