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モデルから
第1章 依頼
ヌードを描き始めてから数ヶ月が過ぎた。
数えられないくらいのデッサンを描き、油絵も何枚か出来 仕上がりは満足のいく者だった。
「こんにちわ 西寺さん」
「ああいらっしゃい」
昔は固めの服装が多かったが
最近はすぐ脱げる簡単な服装が多い。
「モデルをやる時はね、すぐ裸になれるように身軽な格好で」と言われているのだ。
「凄く良くなってるよ」
西寺が言った。
「本当ですかどんな有名な裸婦のモデルにも負けてない?」
「この機会に本物のプロのモデルになろうかな だってね、結構いい稼ぎになるみたいだし。」
なのかが言った。
西寺はイーゼルの前の椅子に座るでもない。立ったまま、両手を腰に当てて、凝視するように見ている。
一人の絵描きとして、被写体を見ている。