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前戯指南
第1章 足りない勇気
よく晴れた昼下がりのジャンクフード店。天気とは真逆に物憂げな顔でスマホを見ている青年がひとり。彼の名は桜井晴臣。大学4年生の彼には、同じ大学でふたつ下の伊織という彼女がいる。お互い初めての恋人なのだが、キス止まりだ。正確には晴臣に勇気が足らず、伊織の誘いに気付かぬふりをしてしまっている。
この前なんか、向こうが疲れたから休もうとラブホを指さしたが、晴臣はそれに気づかないふりをしてネットカフェへ行ってしまった。

「はぁ、このままじゃ伊織に嫌われる……」
「なにやらかしたわけ?」
「うわぁ!?」
若い女性がいきなり隣に座ってきて、晴臣の顔をのぞき込んできた。

「あ、あの、誰、ですか……?」
晴臣は裏返った声で聞く。
「あはは、驚かせてごめんね。私、こういうことしてんの」
女性はピンク色に黒文字で書かれた名刺を、晴臣に差し出した。

「迷える童貞の味方……? 西条、エルカ……、さん……?」
「言っとくけど、本名ではないよ」
顔を上げると、エルカは無邪気な笑みを浮かべている。晴臣は初めて彼女の顔をよく見るが、ライトブラウンのポニーテールに黒のライダースジャケットが良く似合う、活発そうな女性だ。歳は20歳半ばといったところか。

「それで、あの……童貞の味方って、どういうことですか?」
晴臣が遠慮がちに聞くと、エルカは得意げな顔をして胸を張る。
「文字通りよ。童貞を卒業したいって人は卒業させたげるし、彼女とのセックスに不安があるっていうなら、前戯指南するの。あ、童貞でなくても自信ないって人にも教えるからね」
エルカは普通のトーンで童貞やらセックスやら言うせいか、周りの視線が痛い。

「えっと、あの……、場所変えませんか? カラオケとかに」
「え? うん、いいよ」
エルカがうなずくと、晴臣は飲みかけのコーラごとゴミ箱に全部捨て、そそくさと店を出た。
「なんでそんなに慌てて出るの?」
ついてきてエルカは、不思議そうに首を傾げる。
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