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泥だらけのお姫様
第2章 馴初め
 自分のソコをローションで湿らせ、濡らす。今まで、経験はない。けれど、知識だけは、この年齢になると友達の話、友達からレンタルしたDVDや雑誌でついている。付き合ってもいない相手にこんなことをするなんて邪道だとは分かっている。だけど、こうでもしないと彼を……優祐を手にいれる術などない。正当方でなんて、手にできない。

 今日は、危険日。その辺りだけは、婦人科に通っているので知っている。今日を逃せば、永遠に私にチャンスなど巡ってはこない。

「んっ……ふっ……った……」

 痛い。いくら濡らしたところとて、処女にこの大きさは、痛い。立ち上るアンモニア臭に途中、嗚咽しながらも、私は優祐の液体を出さすことだけに全集中する。誰のものでもない。優祐を絶対に私のものにする。

「美愛(みあ)……?!」

 意識を取り戻し、後ずさろうとする優祐に追い討ちをかける。奥に奥に……激しく。

「っ……はぁ……うそ……ごめっ…あぁ!!」

「大丈夫。今日は安全日だから」

 何故か嘘をついた。優祐は、ごめん、ごめんとしきりに謝った。

 その後、計画通り妊娠していることが分かり、それを優祐に打ち明けた。優祐はおろせとは言わなかった。責任感を感じて、私と結婚してくれた。事情を知らない両家の両親は、幼なじみ同士の結婚を心から祝福してくれて、後ろめたい気持ちも大きかった。

 そうして産まれたのが優希だった。優祐と繋がったのは、後にも先にもこの一回きりだった……。だけど、外から見ると理想の夫婦。それが私達、岡崎(おかざき)家だ。
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