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同性は何でも知っている
第4章 壊れた壁
宏はスポーツジムのスタッフによって医務室に運ばれ、そこでしばらく時を過ごした後、家に帰った。スタッフからは何があったのか聞かれたが、宏は疲労から倒れただけです、と答えるだけだった。
家に戻り、夕食を摂り、風呂に浸かると、ようやく今日起きたことを整理してみようという心構えが出来た。

一言でいうなら、宏は男に玩具にされたのだ。しかし弘本人が、実はそれを望んでいた。テレビで痴漢被害の話題が出るたび、宏はそれを嫌悪していたが、実は彼は痴漢に犯されてみたかったのだ。シャワーの後、背中に男の肉体を押し付けられた、あの感覚を思い出すと身体中がゾクゾクしてくるのだった。
もう一度、痴漢されたい。無理やり床に身体を押し付けられ、口に男根を入れられたい。それは、男として頑張って社会を渡り歩かねばならないという使命、男らしい生き様を見せなければならないという使命、家族を守る強い父親としての使命、そういう自分が作り上げた壁の外にある、自分の心の叫びだった。男でも強い力で抱かれたい。男でも身も心も任せられる人が欲しい。宏は自分が作り上げた壁が壊れたことを悟った。
宏は次の休日、痴漢されることを期待して、地下鉄に乗って恵比寿町駅まで行き、新世界に向かった。
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