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同性は何でも知っている
第9章 脱出
続いて取り押さえられたのは宏だ。
「やめてくれ」
元木がゆっくり前に立った。
「遊びだ、あ・そ・び」
奴隷が宏の睾丸の根元を握り絞った。
ああ、もうダメだ、と宏が覚悟したその時、

「その子、ちょうだい」
客の中から、声があがった。
「うん?」元木の振り向いた先に大柄な女が片手を上げていた。
宏も女に目がいった。
?彼が気になっていた、あの女だ。
「後のお遊びに使いたいのよ、その奴隷のおちんちん」
女は太々しく笑う。元木は暫く考えていたが、笑顔になって、
「よろしい、差し上げましょう。今ならまだどの部屋も空いてますぞ」
女は堂々と宏の前まで歩いて来、元木に笑顔を向けた。それから後ろ手になった手首をそっと掴んで、宏を連れて大広間を出ていく。
宏の耳に元木の声が響いた。
「さあ、では次に罰を受けるのは・・・」
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