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第1章 もう、限界なんだ……sideｂ　※Ｒ18

艶やかなサラサラとして髪に触れる。

手で掬うと、指の隙間に髪が入った。

お風呂に入った後だったから、昼間よりも香るシャンプーが鼻につく。

その香りがさらに自分の欲情を煽るようだった。

……桜。

右手で桜の髪に触れながら、左手は彼女の顔の横につく。

ふかふかとしたいつも通りのベッドの感触が、いつも通りとは思えなくて……。

桜の上に跨がる形になると、もっと近くで見るために、無意識に顔を近づけていた。