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狼に囚われた姫君の閨房録
第6章 局中法度
朝食後、私は歳三の書斎を訪れた。私を心配していたと、一に聞いたのだ。
歳三は障子を開け放ち、文机で書き物をしていた。私は襖側に手をつくと、
「兄上さま、立ち戻りましてございます」
歳三は筆を持つ手を止めた。ゆっくりと、私を振り返った。
「よく戻ってきた」
脇の食膳は香の物とお味噌汁が手付かずだった。ごはんは少しだけ、口にしていた。
よほど、重要な書き物をしているらしい。
「容保公のご機嫌はどうだった?」
「殊の外うるわしく、浪士組を正式にお抱えくださると。私を差し出さなくても、そのつもりだったとの仰せでした」
「差し出さなくても、か。容保公が会いたがっていたから、会わせただけなんだがな」
「容保様は私を側室に迎えたいと」
「心配すんな。お前はどこにもやらねえよ」
歳三は胡坐した自身の膝を軽く叩いた。
「こい」
「はい」
私が膝に座ると、歳三は私を横抱きにした。唇が落ちてきた。
「ん……」
歳三は私の舌に舌を絡ませて、歯の裏側まで舐め尽くした。
舌を吸われ、喉まで舌を突き入れられ、息もつけない。合間に息をつぐが、すぐ唇を塞がれてしまう。
「う……むぅ」
足をばたつかせると、着物の裾がめくれた。裾を押さえるまもなく、歳三が手を入れた。
容保様に愛された名残だろう。ぐっしょりだった。
歳三は花芯を指先で挟んで転がした。弄びながら、歳三は蜜壺に指を突っ込んだ。
「うっ……ううっ……ひいぃ……」
私は身をくねらせた。歳三の指を、膣がはげしく締め付ける。
「準備万端、整ってるか」
歳三は指を入れたまま、私を横たえた。
「いくぞ!」
私の足を広げると、歳三は剛棒を胎内に押し入れた。
「んっ……痛ぅ……!」
肉刀で、膣をえぐられるようだ。私は歯を食いしばった。媚肉が歳三の肉刀を咥え込む。
歳三が性急な抜き差しを始めた。
鬼頭を引き抜いたり、秘奥まで突っ込んだり、厳しい抽送が果てしなく続く。
「もう……やめて……ぐうっ……ああっ」
わかっている。泣き叫んだからといって、歳三はやめる人ではない。
欲情を叩きつけるだけの交わり。ただ、犯す。それが歳三の抱き方なのだ。
やがて、私の胎内に、煮えたぎった迸りが放たれた。
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