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先生〜梨花に捧げるセレナーデ〜
第14章 卒業
ずっと愛に飢えていた

居場所のない家

居場所のない学校

初めて居場所が出来たのはインディーズバンドだった

追っかけをして「梨花が来てくれなきゃライブできない」とメンバーに言われた時、必要とされる喜びを見つけた

私が居ないとダメなんだ。って信じていた

でも

それは

お金の為だったんだ

チケットを買ってくれて

ゴハンを奢ってくれる

ただそれだけの関係

そう気づいた私に大石先生は生きる喜びを与えてくれた

ただ好きでいるだけで、こんなに幸せだなんて

ただ見ているだけで、こんなに満たされるなんて

一度でいいから私だけを見て

一日でも一時間でもいいから満たされたい


それは


ワガママですか??


私には


訪れない幸せでしょうか?


神に問う






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