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オレンジ色の世界で。
第2章 嵐の中、母とふたりきり。
 階下から「ごはんできたよー」と母の声が響く。
 ぼくはまだ学生服のままだったので、ティーシャツとハーフパンツに着替えた。
 部屋を出て、とんとんとんっと軽快に階段を下りる。
 良い匂いがした。そのままダイニングへと向かうと、テーブルには焼きそばとおにぎりが二つ用意してあった。
 母はキッチンで料理をしていた。晩御飯の準備に取り掛かっているのだろう。
 ぼくがテーブルに着くと、母は手を止めて麦茶を入れてくれた。
「晩御飯まであまり時間無いけど、焼きそば、超具沢山でいっぱい作っちゃった。おにぎりは残しててもいいよ」と、母はそう言ってキッチンへと戻って行った。
 最近よく着ている黄色地のワンピース姿だった。髪の毛は背中辺りでひとつに結ってある。
 その後ろ姿をながめていると、エロビデオの女優の事を思い出してしまった。
 本当に背格好がよく似ているのだ。顔が見えない今の角度だと尚更そう思えてしまう。
 それからぼくは雑念を断つかの如く「いただきます!」と声を上げ、焼きそばを食べた。

 食事中は母の事を見ない様にした。
 卑猥な妄想もしない様に、食事にのめり込んでみる。
 焼きそばを吸い込み、それに蓋をする様におにぎりに齧り付く。
 焼きそば、おにぎり、麦茶。焼きそば、おにぎり、麦茶。
 これって炭水化物、炭水化物だよなと思う。
 関西人て毎日こう言う食事なのかな?とさらに思考を伸ばそうと試みる。
 しかし、思考も視線もすぐに母へと回帰してしまう。
 どんどんエロ思考が加速し飛躍してゆく。
 母の作った焼きそばを食べながら改めて思うのだ。
 こんな事を妄想してしまうぼくは馬鹿なのかもしれないと思いつつ――。
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