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借金のカタに妻を差し出しました 復讐編
第2章 再会
和空の横に来た左脇は、頭を下げ、遅れた事を詫び、中学生以来の事を伝えて早喜の横に腰を下ろした。

和空は座ったまま、左脇を見上げながら中学生の時の顔を思い浮かべるが覚えは無かった。

そのまま、早喜は事務的に書類を並べ、和空にサインと押印をさせると、PCを拡げ銀行への一括返済分の振込を行い事務手続きを終えると、早喜は、和空と魅久を交互にみながら、
「それでは、奥様をお貸しいただきますが、よろしいでしょうか?」
そう言って、早喜は立ち上がり、
「それでは、これから確認を行いますので、奥様立ってこちらにお願いします。」
魅久も立ち上がり、横に来るように促した。
和空は、確認の言葉を理解出来ずに早喜を見つめていた。
「これから、奥様の身体の傷を確認します。身体に傷を付けずにお返しするのが条件ですから、これから現時点での傷を確認させて頂きます。」
驚いた表情の和空に、早喜は言葉を続ける。
「もし、前からあった傷を、こちらが付けたと言われたら困りますから。」
和空の疑問は解けたが、ここで確認する事に納得はいかない表情だった。
「私から、社長にも大切に、お扱い願いますと、お願い申し上げております。もし、ご心配ならこのお約束は無かった事にしても、よろしいですよ。」
和空に反対する理由は無かった。

黒い早喜と、白い魅久の2人は並ぶとは対照的だった。
早喜は、長い髪を髪留めで後ろにまとめ、うなじから色香を漂わせていた。
背の低い魅久の切りそろえたばかりの、肩までの髪は、年齢よりも幼く見せていた。

早喜は口角を上げ言った。
「それでは、ご確認をお願いします。」

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