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夫ではない「貴方」に抱かれる物語
第4章 「貴方」の視線に焦がされて。。。

「女の扱いに手慣れた
 ちょい悪親父に

 指で

 舌で

 トロトロに蕩かされ
 母も妻も忘れ狂い堕ち
 とどめを懇願する貴女が見たい。。。」

貴方は、20歳そこそこの大学生。
何通かメールをやり取りしながらも、
学生さんには手を出しませんよ、とおどけて返事をしたら、こんなメールが送られてきた。

そのコトバに酔った私は、つい、貴方に返事を書いてしまう。

「3月10日(土) 14時 ◎◎ホテル
見るだけよ。それでもいいなら。。」

貴方からの返事はない。

貴方が来るかどうかは、わからないまま、私は
この遊びの共犯者を探す。

見られることに興奮し、私を出来るだけ淫らに抱いてくれる大人の男。過去に逢った男の中で、この役割を楽しんでくれそうな人に、連絡を取る。

当日の13時30分、私は男とホテルのロビーで待ち合わせる。久しぶりに会った男は、高級ホテルのロビーに相応しい上品な装いと、唇の端にほん少しだけ、いやらしさを漂わせた微笑を浮かべ、私を迎える。

エレベーターの中で、男が私の耳元に唇を近づけ、そっと囁く。

「玲子は、悪い女だ。。淫乱。。。」

そのまま耳朶にそっと歯を立てる。

「502」

部屋に入ると、私は貴方に数字だけのメールを送る。この部屋のルームナンバー。貴方からの返事は、やはりない。

男と二人、シャワーを浴びる。

「まだ君に触れないよ。
ショーを始めるのはお客が来てからだ。」

指一本触れられてないのに、男の視線に晒され、私の身体は、奥の方から熱を帯び、じゅんと潤ってしまう。。。

「これを着て。今日の衣装だ。うんと刺激的に脱がせてあげるよ。」

男から手渡された黒いレースの下着を身に着け、その上からバスローブを羽織る。

赤ワインで乾杯し、ちょうど一杯飲み終えたところで、コンコン、と控えめなノックの音が響く。

男が微笑みを浮かべ、貴方を部屋に招き入れる。貴方は伏し目がちに部屋に入ると、小さな声で挨拶をする。

すらっと背の高い、無駄な肉が一切ない身体。T シャツと膝下までの短パンという服装が、貴方の若さを一層強調する。
少し長めの前髪が貴方の表情を隠すことに成功していて、貴方の感情を読み取ることはできない。

男はベッドの後方に置かれたソファーを貴方にすすめ、ワインをたたえたグラスを手渡す。
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