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ワルキューレの朝ごはん
第9章 仮面と素顔
夕暮れ時の廃墟は俯瞰して見ると巨大な要塞のようだ。

僕らは頭を付き合わせて芝居の話をしている。演劇部のお金はサロメがバニーガールのお仕事で獲た金で賄われた。

「闇カジノ店は爆破!」と云うサロメは皆に推敲を重ねた台本を配布した。「貴女が連れて歩く見えないオバケだか

妖怪の仕業じゃない?」と云うカノンはゆっくりと台本に目を落とした。終わりの見えない戦いに誰も彼も疲れた。

演劇なんぞして実質的な意味で心の成長とやらは果たして期待できるのだろうかと疑問に思う。「これでお前は全く動けない、目も見えない」。

ほとんど実態を持たない幻の衣装を身に纏うサロメの見事なまでの釣鐘型のおっぱいが荒々しく外気に露呈される。

「フフフ、愛しいサロメ、余の寵愛を賜わるに相応しい」

そもそも醜男のヘロデ大王の顔は性的好奇心に酷く歪んでサロメの恐怖の根源と化して声を限りに叫ぶより他ない。

「きゃー誰か助けてぇーん」

偽物の感情、偽物の笑顔、誰も気付かない、本当は臆病。

「上手くなった演技?」

カノンちゃん・・・・
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