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スカーレット オーク
第32章 32 仕上げ
 直樹が部屋を出て行ったあと緋紗も起きだしてすぐ支度をした。
朝はいつも気恥ずかしい。
冷たい水で顔を洗い、気合を入れ厨房へ向かった。

 厨房ではもうコンソメスープのいい匂いがしていて熱気で暖かかった。

「おはようございます」
「おはよう」

 エプロンをつけて厨房を見回り、調理に使った道具類を片付け、和夫と直樹の邪魔にならないように整頓をした。

「おはよー緋紗ちゃん」
「小夜子さん、おはようございます」
「今日も元気ね」

 小夜子はあくびをしながらにっこり笑った。
緋紗はお湯を沸かしてみんなのお茶の用意をし、直樹が朝食を並べたのでみんなで座って食べた。
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