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スカーレット オーク
第68章 68 紅葉
 スカーレットオークが色づき始めていた。――綺麗な赤色。
 緋紗は紅葉した葉を拾った。
今日は直樹の誕生日のはずだ。去年の今日初めて出会った。――直樹さん、お誕生日おめでとう。

 直樹は自分のことがプレゼントだと言ってくれた。
自分を全部あげられたらいいのにと緋紗は思う。

 ペンションで働き始めて三ケ月目に入る。
緋紗がここへ来てから数日後に小夜子が産気き、和夫も出産に立ち会ったのでその日は一日てんてこ舞いだった。
それでも何とかやり遂げたので緋紗も自立への自信がついてきたのだった。

赤ちゃんは女の子で『和奏(わかな)』と名付けられ、しばらく小夜子は育児に専念する。
緋紗は小夜子の出産後の美しさに圧倒された。
もともと華やかな人なのにますます存在感が大きくなっている。
自分が同じ女性だとは信じられないくらいだ。

強さと優しさとを兼ね備えた小夜子は最強だと緋紗は実感し、そんな小夜子に寄り添っている和夫の包容力も緋紗には素晴らしく映った。
なるべくしてなった夫婦なのだろうと羨ましく思う。
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