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第2章 恥辱の始まり……

「うっ……んん……」
ノアは目が覚めた。
『いつの間にか、寝てしまっていたんだわ……』
スクリーンには、何も映っていなかった。

映画も終わってしまっていた。
『また観ればいい』
なんせ、時間はたっぷりあるのだから……。

『お腹が空きましたわ』
そう心の中で呟いたノアは、一階に降りようと思った。
ホームシアターの部屋を出た、ノアは一階に降りていく。

一階のリビングに来たノア。
リビングには誰もいない。
『おかしいですわ。木崎はどこへ、行ったのかしら……』

リビングは暗い。
もう夕方で、そろそろ太陽も沈むころだった。

「木崎……いないのですか？　いるなら返事をしてください。きざ……ううん！！」
後ろから突然、口を抑えられた。

ノアは、必死で抵抗しよとしたが、意識が遠退いていく。
『あ……あ……』
そして目の前が、暗くなった。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「う……うっ……ううん……」
再び、目が覚めたノア。
まだここが、どこか理解していない。

『ここはどこでしょう？』
ノアは辺りを見渡した。
見たことある場所だった。

『ここは私の部屋……』
そう思ってノアは起き上がろうとした。
でも……。
『う……動けない』

手には手錠がされ、足にも手錠がされていた。
『な……何これ……動けない』
頭がパニックになっていく。

いったい何が起きたんだろう。
「木崎……いるの？　ねえ！！　これはどういうことですか？」
ノアは懸命に叫んだ。

しかし、誰も来る気配がない。
「き……木崎……いるなら返事をして……ねえ！！　木崎……」
ノアは冷静さを失って言葉遣いが、乱雑になっていく。

そして、なんとか手と足の手錠を外そうと、手と足を動かすがびくともしない。

「き……木崎……」
ノアがそう叫んだ瞬間に、部屋の扉が開いた。
扉から入って来たのは、ノアの知らない男だった。