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Backside storys
第2章 川嶋 晃佑
金曜の夜。
今日の晩飯何にしよう…

高校出て親元離れて、大阪に住んでもう…今年で16年。
最初は料理もできなくて、コンビニ、ほか弁、インスタント、牛丼、の無限ループだったけど、甘いモンも酒も好きで、糖質過多の食生活に危機感を覚えたのが20代後半。

10年振りの同窓会で、みんなと撮った写真が送られて来た時だった。
そりゃ28にもなればみんな高校の頃と同じ、てわけにはいかない。
最早生え際とか後頭部がデンジャーなヤツもいるし、幸せ太りかこのヤロー、ってウリウリされちゃうヤツも居た。
けど、俺…幸せでもないのにこの太り様…コレから幸せな結婚もしたいのに、このままじゃやばくね?

同窓会には来てなかったけど、大阪で唯一再会した同級生の高塚 彰は、体型だけをとっていえば、高校の頃からあんまり変わってない…寧ろよりガッシリして逞しくなったくらい。
ナンデ?と聞いたらお前が食い過ぎなんだろ、ちっとは摂生しろ!と怒られた。

確かに、調理師ってあんまり動いてない様で意外と動いてて、会社でデスクワークしてるだけの俺に比べたら消費するカロリーは比じゃないんだろう。

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