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第1章 彼氏

……痛い、痛い。
膣内を中指でぐるぐると掻き回される。
美里(みさと)は、真斗(まさと)の手マンが大の苦手だ。

真斗は憧れの先輩だった。
少し強引で押しが強いが、むしろそんなところが男らしく素敵に見えた。
内気な自分を引っ張っていってくれる。
初めてデートをした時は、天にも昇る気分だった。
しかし、セックスは最悪だった。
アダルトビデオの様なハードなプレイを好み、自分本位で美里の様子を察してはくれない。
美里自身も気が弱いせいか、真斗に対し、本音を言えずにいる。
演技をするのも限界なくらい、痛みを感じていた。