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第14章 外食

引っ越しを二週間前に控えた水曜日。
寛から、今日は駅前にある行きつけの料理屋で一緒に呑もうと、誘われた。

「じゃあ、後程〜」
仕事を終え、原付バイクで帰路につく寛。
一時間後に駅前で待ち合わせた。
そろそろ引っ越しの話を言わなければ。
美里に緊張感が走る。
今日こそは言おう。
そう決心した。

待ち合わせ場所へやって来た寛は、いつもの作業服姿とは、また印象が違った。
カウチンセーターにデニムパンツと、意外とおしゃれで若々しい出で立ちに、美里はドキッとした。