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愛を嗅ぐ【完結】
第1章 困ったビョーキ
困ったビョーキ



今年35歳になる独身OLのR子は、シンコクな病気”を抱えていた。
それこそ、”発症”は20代になってすぐなので、かれこれ15年近くもその”持病”に悩まされて続けてきたことになる。


もっとも、そのビョーキは内臓や身体の疾患とった類ではなく、いわゆる精神面…、心の病というヤツであった…。
端的に言えば、その症状は”やきもち病”…、ということになる。


要は、幸せな他人を妬む気持ちが極めて強く作用し、その幸せを壊したくなる衝動に駆られるという、ある意味シンプルな症状ではあったのだが…。


R子の場合、他人に対するシアワセへの破壊欲がハンパなく、30代になると、シアワセな周囲への不幸を念じる自分への抑えがいよいよ困難になってきていた。


***


無論、彼女はこれまでにも、”その方面”の病院にはいくつも足を運んで、さんざん診療を受けてきた。
だが、どの専門医も取って付けたような病名を上げ、ありきたりの安定剤を処方し通り一遍の”前向き思考”を精神論で説くばかりであった…。


その間、R子の他人の幸せを許せない気持ち、壊したい欲求は、年と共に強まる一方となった…。
特に友人がお金持ちやイケメンのステキ男性とめでたくゴールインして結婚式に呼ばれるのは、彼女にとって耐えがたい苦痛であった。


披露宴の席では決まって、シアワセそうな友人への妬みで料理などのどに通らず、列席者が皆笑顔で祝福してる中、R子は”いっそ新婚旅行で飛行機事故に遭って死んじゃえばいいんだ!”などど腹の中で不幸を祈願してしまう有様なのだから…。


そして、今年の初め…。


会社の同期でずっと仲の良かったS美が、10歳も年下になる営業部の若い後輩の男と交際がスタートし、社内では”結婚も近し…”といった噂がのぼるに至り、R子のジャラシーは抑制不可能となって、ついに彼女は、その醜悪な願望を行動に起こしてしまうのであった…。





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