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愛を嗅ぐ【完結】
第7章 私は愛を嗅いでいた…
私は愛を嗅いでいた…


R子は右手で両足を閉じた陰毛付近、左手で両胸を覆いかくすという、定番である無駄な抵抗の恥じらいポーズで、体を小さくくねらせていた。


「R子さん、ミキがそんなみっともないザマを晒して、どんなに恥ずかしいか我々には伝わる。こんな辱め、生まれて初めてだろうが、何とも色っぽいよ」


W氏は淡々とした口調でR子に投げかけた。


「じゃあ、リビングに戻るわよ!」


「はい…」

U子の先導で、R子は恥じらいポーズのまま、ぎこちない足取りでリビングに戻ったのだが…。


「あっ…、いや‥」


何とリビングのテーブルには、Y氏らしき中年のやや太った男が、煙草を咥えて座っていたのだ…。


***


「何やってるのよ!さっさと入って、ソファの脇に”気をつけ”して立ちなさい。両手は腰に当てるのよ!」


R子はもじもじしながらも、言われた通りソファの横に立つと、姿勢を正して気をつけの姿勢をとった。
ちょうど約3M先正面のY氏と席に戻ったW氏には、おっぱいもお股も丸見えというポジションンだった。


さすがにR子は、初対面の男女3人を前にして丸裸になっている今現在の自分を意識すると、頭がぼうっとして、どうやら性的興奮状態にいたっていたようだ。
それは恥辱という自意識…。


どんなに惨めでみっともない格好であろうが、少なくとも、この部屋の中にいる4人のなかで、明らかに注目を浴びる人物は自分なのだ…、と、そう悟ったことで、R子のなかでマインドチェンジが起こった。


そしてそれに体も反応し、彼女のマ○コは俄かにベトついてきたのだった…。


***

「R子さん、あなたは愛というものを心から感じること、それ、無意識に避けてきたのよ。いつも大上段から覚めて見下ろしいた。そして他人の紡いだ愛を嗅いでいた。そんな下劣なマネ、よくもその年まで続けてこれたものね」


「ああっ…、す、すいません…」


R子は俯きながら半べそ状態でぼそっと懺悔した。


「こうやって全部晒して、あなたは気づいたはずよ。身も心も自分を全部さらけ出すことで、相手の気持ちやそれを受け止めることのできる手ごたえを。どう?」


「はい…。その通りです…」


この彼女は言葉は、心の底からだったに違いない。


***




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