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感じさせて
第18章 握りしめる
Side 心矢


そろそろ
時間や・・・




うさちゃんに
ちゃんと手紙を
渡してくれたって
久保木さんから
メールをもらった


その翌日


俺は
あの場所に立っていた



うさちゃんの手紙に
書いた時間より
30分も早くから。




なんや
家におっても
落ち着かんかって


早く出てきてしもうたんや





そろそろ
手紙に書いた時間になる



遠くって

うさちゃんは

どこから

俺を見てたんやろうか・・・





俺は

缶コーヒーを
飲みながら

キョロキョロと
周囲に目をやる




でも

うさちゃんらしき姿を
見つけることができない


今日は
来てないんやろうか・・





時間が経つにつれ

あんなにワクワクしていた
俺の気持ちに
不安がよぎりはじめた



トオルに
出掛けるなって

言われたんちゃうか・・


言われるだけなら
えぇけど


ほかに
なんも
されてないやろな・・






なんか

勝手に想像して

イライラした




飲み干した

缶コーヒーを

思い切りつぶして

携帯に目をやると




カフェに行くと

手紙に書いた時間が

迫っていた




なんかイライラが

とまらへんけど


カフェに

うさちゃんが

居てくれることを祈りながら



俺は

カフェへと向かった










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